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猫撫ディストーション

お久しぶりです。
ついに3月になってしまいました。大学生というモラトリアム期間が遂に終わろうとしています。長かった4年間。
4月からは会社で馬車馬のように働く僕にご期待ください。



さて今回のこのゲームは結構話題に上がってたのでみなさんチェックされていたかと思います。
otherwiseでブイブイ言わせた元長柾木さんが参加されているWHITESOFTのキラーチューンです。
これでまだ未回収のSense Offが値上がりしないか心配になってきました。
誰か譲ってください…お店でも僕は一向に巡りあえません。Amazonでは買いたくないし…というかまずはDL販売してくださいという感じです…
Purple softwareの姉妹ブランドだったんですね。勉強になるなあ。



ストーリーは、自分の不注意(それが原因かは定かではありません)で妹が亡くなってしまい、全く無気力になってしまった主人公が何かの拍子で、妹のいた部屋のドアを開けるとそこには死んだはずの妹がいました。
というものです。妹が生き還ってからはモブのように立ち絵が影のみだった登場人物(柚のみ立ち絵があります)の立ち絵が表示されるようになり、さらには内面や外見の変化がみられるようになります。
この展開をエロゲー的に追っていく話になります。




CGは口の形が独特で、好みが分かれそうな絵柄です。
僕の心にディープインパクトを残したのは結衣姉さんでした。
開口一番「キモッ」
とシャウトをかますところが良かったです。
あの厳しい路線のまま行って欲しかったんですが、妹蘇生後はかなりソフトに。
これはWHITE SOFT最大の戦略ミスだと思います。



音楽は何度でも言いますが、
アジアの壁、北海道一帯をシメるドン。I'veです。
日本の古来からの伝統を受け継ぐ和食料理人が提供する職人芸というべきお造りのように華麗かつ感動的な音楽です。ちょっとほめすぎか。
主題歌はouterです。聞いてわかるようにKOTOKOさんがハジケたいときのためのユニットです。
昔、自分のライブでLeave me hell aloneをやった事を思い出しました。いい曲ですよね。




メッセージウィンドウがとても小さく「。」が出てくる度に切り替わる仕様になっています。だから一回に表示されるテキストは非常に少ないです。総テキスト量はそこまで多くないのかもしれません。




今回シナリオ以外のスタッフさんは特に前情報なしで買ったんですが、蜜柑さんが何やら聞いたことある声、大好きな声。
エンディングを見てみると
Ritaさん何やってるんですか。
という事がありました。



追記ではシナリオや思ったことを書こうと思います。
ネタばれするので未プレイの方は見ないでください。





猫撫ディストーション猫撫ディストーション
(2011/02/25)
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まずは妹とのやりとりですね。これは要約すると事象や物体、事実は言葉というもので定義づけることで意味をなし、初めて認識されるという事を言っているのだと思います。
だからまず言葉があるというセリフが入るわけです。

それで、妹の部屋の扉を開ける云々の話。先ほどの話に関連しています。
これは正にシュレディンガーの猫の話と言うほかなく、扉を開けるまで事実は確定しないというような事を主人公は言っていました。
冒頭では妹の発言をよくわからないといってましたが、感覚的には理解しているかのような発言です。よくわからん主人公です。


意味深な言葉やセリフが散見されますが、特に気にせず読んで行きましょう。どうせ最後にはわかるのですからあらゆる可能性を疑うことのみで事は足りるはずです。

ただ、不思議なことをそこまで取り乱さずに、琴子の話を聞く事だけで理解しようとする主人公に違和感を感じないのは、今まで無気力に生きてきたという設定が活きているからかもしれません。どう考えても一般人だとパニックになるはずです。


最初は並列世界を飛び越えたのか、同じ世界で観測の仕方が変わったのかちょっと迷いましたが、結衣があっちの世界、こっちの世界、可能性云々と言っていたので並列世界があるという事にしておきます。

結衣は悪魔でした。
このシナリオはファウストがモチーフだと思われます。
樹=ファウスト、結衣=メフィストフェレスという構図です。
この結衣は「たまたま」この形を得た、概念としてしか存在していなかった「悪魔」です。樹が永遠を願ったことにより、その悪魔が結衣としての形を持った。そういう存在です。
そして、この結衣を作りだしたのはあくまでも樹ではなく、「あなた」(プレイヤーのことなのか作者自身のことなのかは判断つかず)とのこと。
要するに悪魔という概念を作る、産み出すことのできる人間がまずいないと結衣を作りだせないからそう言ったです。それを樹は観ていると。
ファウストにおいても初めからメフィストフェレスは存在していましたし、別にファウストがメフィストフェレスを産み出したわけでもないのでこの関係に落ち着くわけですね。
結衣はこういう形の悪魔だから、魂はあるはずなのに忘れ去られていたものを収集しているのだと思います。


ギズモのシナリオのモチーフは猫と言う事もありシュレディンガーの猫です。箱を開け、観測するまでどの可能性が…ということになります。
ギズモのシナリオをやると世界を観るという事の意味がよくわかります。ギズモが人間であること、その事を主人公が「観る」事によってギズモはどんどん人間に近い存在になっていきます。
主人公が観るという事がこのゲームの中でどのような意味をもつのかよくわかると思います。
簡単に要約すると、自分が観ているのは自分が観たいものと言う事になるのです。
だから各人が観ている世界は全く違う、これを間違えると結衣に窘められることになるのです。


式子のシナリオで一応主人公に抱いていた不満が解決しました。その不満と言うのは、
「いくらなんでも寝すぎだろお前」
というものでした。
この主人公の特性はラストに展開を繋げるために非常に重要なものでした。植物であることの隠喩やらなんやら
あと主人公の名前も伏線になっていました。なかなか頑張りまくっております。
このシナリオのモチーフはよくわかりませんでした。むしろないのかもしれません。
ちょっと不完全燃焼感がただよったシナリオでもありました。



柚のシナリオはあまり考察どこがなかったですが、これが一番好きなエンドでした。
現実的であることは間違いではないと思います。



メインの琴子シナリオですが、よくわからんです。
伏線を回収したと言われれば微妙。他シナリオとあまり絡んでない気がして少し拍子抜けでした。
感覚的には結末の意味は理解出来るんですが、なんかしっくりこない。
他のルートいらなかったんじゃないのかというぐらいです。
あえて制作陣が解釈に無限の可能性を与えたのかもしれません。



僕からは以上です。

テーマ : PCゲー
ジャンル : ゲーム

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Re: No title

月雨あずき様、コメントありがとうございます。


体験版なんですが、かなりおいしいとこばかりだと思ってください!そしてあれより面白くなることはないとも思ってください(笑)
KOTOKOのouter名義の曲は1曲しか知らないんですが、2曲目でいいんですかね~?彼女に間違いはないですね^^
BGMとかはめちゃめちゃいいと思います!そして僕は予約してない&知らなかったという感じです…このゲームに関しては本当に運がありません…千円以上無理なんて贅沢な!(笑)日本橋の物価に嫉妬です!エーツーとかでしたっけ?

元長柾木さんの作品古いですからね~CGも万人受けするとは言い難いですし…
元長さんはSENSE OFFという伝説的なゲームを手掛けたことでかなりネームバリューがあるんですよ!藤木さんも有名ではあるんですが、多分熱烈(狂信的)なファンがいるのは元長さん何だと思います~何年もエロゲから離れてたこともあるかもです!

No title

どもヾ(・ω・)ノ

>>猫撫ディストーション
体験版しかプレイしてないけど、雰囲気はよさそうだったって印象ですね・・・特に最初の琴子と夜空見上げるあたりなんかは・・・
まぁ、そうはいっても体験版までしかプレイしてないんであれですがw
あと何といってもKOTOKOが歌うオープニング曲がなかなかいいですね♪
それとOPムービー・・・なかなかいい感じに仕上がっていてつい予約特典のサントラ欲しいな・・・と思った次第・・・
けど、いくら探しても見つかりにくいかあっても予約特典のくせに高いという・・・いつになったら安くなってくれるの?w
ほんとたかが予約特典で千円以上とかマジ無理だからw(大阪日本橋の場合)

>>元長柾木
この人の作品は何1つしたことないや・・・
う~ん、今のところする予定はないかと・・・w
あと、個人的にはこの作品「元長柾木、元長柾木」とか言われるけど、もう1人のライター藤木隻の名前がなぜ挙がってこないのか不思議な作品なんだよね~
もっとこっちにも注目してあげればいいのに、とレビューとか見てて毎回思ってしまいますねw

では、ノシ
プロフィール

チェザリーニ

Author:チェザリーニ
はじめまして、音楽、サッカー、ファッション、アニメ、ゲームを愛するものです。鍵っ子ではないですが、鍵っ子は痛いという批判を払拭するべく日夜ひっそりと活動しています。
趣味のあうかたブロとも&相互リンクしてください!
よろしくお願いします!
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ちなみにサイト名は「マカブラ」と読みます。

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