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SWAN SONG

はじめまして!チェザリーニです。名前の由来はいまやっているゲーム、シンフォニックレインのパッケージをみて一番最初に目についた名前からとりました!いやー、あの原画の人の絵すきだな…



第一回ということで最近やったスワンソングの感想でも。
これは正直期待を裏切られました。理由は後ほど。



瀬戸口さんの3作しかない作品のうちのひとつですが、このひとはたぶん文学好きですね、でも純文学(本当はこれがやりたいんだと思います)では生活できないから、こっちでも書いているという感じの印象。でもなかなか読みごたえのある文章だと思います立ち絵がなく、カットインなのは、演出ということもあるでしょうが、やはり文章で勝負したいということなのかなと思います。



CGに関しては美麗の一言、人物もきれいに描かれていますが決して無機質な感じにならないのが秀逸だと思いました。
BGM、OPとかはとてもいいと思いましたが、作中ではあまり心に残らず…音楽が苦にならずにプレイできるレベルかと。
システムは及第点ですが、字がなぐり書きみたいな感じで若干戸惑いました。




内容に関しては、極限状況において表出される人間心理というものでしょうか。
地震がおきて、寒さと恐怖の中でどう生きるか、人間としての尊厳を守りつつ非人道的な行いも辞さないという矛盾…そこに外れる八坂あろえという少女の神性、彼女はこの状況下で何も変わらずにい続ける普遍の存在として描かれています。
SWAN SONGは劇中に現れる白鳥の話に基づいているといえますね。あの瓦礫に埋もれたあろえはとても綺麗な声で泣いたのでしょう。もちろん現実では醜い声で。
そして最後まで司と柚香は分かり合うことができずに希望のない死を司は迎えます。彼は骸となった少年時代の彼のもとへ向かいました。柚香は何も変わらないもう一人のキャラ(厳密にはそれを自覚しているので、そもそもその発想のないあろえとは分けられます)でありそれが司の死を前にしても変わることもなく言葉どおりに彼に無理矢理自分に対する責任(ピアノの話に始まる)を押し付けて、自分を顧みることなく、司の後を追った(彼女の思考のうえでは司のせいで)と考えるのが妥当かと思います。
重たい展開の中そんな中ひばりと田能村の存在は心を軽くしてくれました。
田能村の死は悲しかったです、理性という名の良心を持ち合わせる彼の死はラスト付近の学校での阿鼻叫喚の殺戮へとリンクするのです。そして突然の終息。
これは瀬戸口さんを過大評価しない僕から言わせてもらうと、彼自身も終わらせられなくなったのではと思いました。




エンドの後にもうひとつのエンドがありますが、最悪です。希望を持たせたつもりかもしれませんが、最初のエンドよりはるかに作り手の都合というかんじで腹がたちました。あの物語は救われるべきではなかったと思いました。
と最初はおもったんですが作中にひまわりの花の下には死体が埋まっている(梶井基次郎のオマージュですねわかります)そしてエンドロールでの地面を埋め尽くすひまわり…
可能性としては2つ、犠牲の上に人間は成り立っているという自嘲、もうひとつ僕の希望ですが全員が生き延びることなく死亡、瀬戸口さんのイメージ的にこちらのほうが好きです。そしてあのEDのミスマッチ感が何ともマッチしてくるではないですか。ED直後は浅はかでしたね、すいません。




最初の投稿なのでかなり読みにくいとは思いますがご勘弁を!それでは失礼します。
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テーマ : PCゲー
ジャンル : ゲーム

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