初秋のワゴンゲー企画
この企画を思いついたきっかけは完全にノリでした。
ふと企画がやりたいと思い立ち、紙風船に行き、厳選されたワゴンゲーたちを流し読み(この企画ではシナリオなんて概念はありません)してボコボコにレヴューするという事を思いつきました。
さて一発目はBLACK PACKAGEの「妖淫の館」です。
見事に聞いたことも見たこともありません。
一体何人のスタッフで作られたのか気になるところです。
しかもこのゲームはジャンク品らしく動作保証外の返品不可ときています。明らかに地雷っぽいので最初に持ってきました。
まずは緊張のインストール。
これは無事に出来たんですが、
インストール画面の文章をご丁寧にボイス付きで朗読してくれる所に衝撃を受けました。
女性のみフルボイスの文字が燦然と光っています。
「デスクトップにショートカットを作ってもよろしいですか?」という問いを問答無用でシャットアウトした僕は非常に男らしかったような気がします。
以下はゲームのストーリーです。
物心ついた時から、僕は暗い地下室で過ごしていた。
でも、世界はもっと明るいのだということを知ったのは
そう昔の話ではなかった。
1年前、僕を地下に閉じ込めていた、お祖父様が死んだ。
祖父が認めた世継の兄さんは、その時に大けがを負った。
この神城家に支配者がいないという状態を作らないため、
僕は兄さんの身代わりに……兄さんとして、家を継いだ。
たとえ一生かかっても使いつくせないような莫大な財産、
そしてその財産に裏づけられた各界に対する影響力──。
それら全てが、僕のものになったのだった。
それから1年。
今の生活が退屈に感じられるようになった僕は、
新しい牝奴隷を手に入れることにした──。
見事に意味不明です。
いきなり主人公の精神状態に疑問を投げかける波乱の幕開けとなりました。
ゲームをとりあえず開始すると、女の子が「ご主人様~」と喘ぎながら言葉を発しておりました。
更に波乱の幕開けです。
僕の脳内CPUが悲鳴をあげております。
全裸の立ち絵がある馬鹿メイドが3人もいるしもうどうしようもありません。
結果から言うと、このゲームはクソゲーというほどもなく時代を考えるとむしろ佳作と呼べるゲームなのではないかなと思いました。テキストが意外と面白いです。
ただどうしても短い。
1人あたり3時間。フルコンプに10時間ではちょっと厳しいものがありますよね。
ジャンク扱いだったためにワゴン行きだったようです。
購入価格は100円です。
続いてはJANISから「魔法のパレット」というゲームです。
JANISといえばとらいあんぐるハートシリーズがあまりにも有名ですが、この作品は見たことがありません。
こういう不発弾処理班みたいな心境を味わえるのもこの企画ならではですね。
以下はストーリーになります。
オレの名前はジャン。
絵描きを目指して天涯孤独の旅を続けている。
なぜ故旅を続けているかって?
話せば長くなるのだが・・・
画家であった俺の父親が描いた一枚の絵があった
そのタイトルは『光を抱く魔女』
父と共に火災で焼けてしまったその絵に描かれていたのは、
胸に『月のしずく』と呼ばれる宝石を抱いていいる魔女の姿。
その絵に魅せられたオレは、魔女と月のしずくを探して旅に出たわけだ。
一般的には、魔女など存在しないと言われているが、
今は心の内にしかないその絵を見ていると、必ず魔女は存在する・・・
そんな確信のような思いがこみあげてくるのだ。
そしてオレは、ついに魔女の街と呼ばれている
「エベンブルグ」の街にたどり着いた。
この街で、俺は魔女に会い、月のしずくを見つけ、
あの絵の光景を再現できるのだろうか?
ファンタジックな設定が炸裂していますが、それなりに話としてはまとまっていました。
ゲームはマップ画面で街にある場所を選び、そこにいる女の子とのイベントで選択肢を選ぶというものになります。
既読スキップなしで27日間過ごすというのもなかなか厳しいものがありました。
さらっと終わらせたかったのに…
総評としては別になんてことはない普通の作品でした。全ての要素が標準という作りで褒めも貶しもできません。
ただこれだけは言わせてください。
「月のしずくが見つかるエンドがないじゃないか!」
敵役のジョーカーも一応は正体がわかるんですが、詳細はよくわからずじまい。
明らかに製作期間が短かったのが敗因と言えるのではないでしょうか。
トリを飾るのはSUCCUBUSの「淫声2」です。
クソゲー界では結構有名なのでご存じの方もいるのではないでしょうか?(なんの意味もないけど)
淫声と書いて「うたごえ」と読む超漢字ですね。
ではストーリーを。
主人公は天才ギタリスト兼プロデューサー。今回主人公に舞い込んできた仕事は、
理沙社長の事務所に所属する4人組ユニット『ブルマックス』を特訓すること。
何でも、3ヶ月後に迫る「サッキュバス音楽グランプリ」でグランプリを
勝ち取らせなければいけない。
売れないユニットをそこまで持っていくなんて、偉いこっちゃ!!
でも、憧れの理沙社長には、俺がデビューする時にお世話になっているし、
恩返しをするためにもここは頑張らなきゃな。
さて、どのような荒治療で『ブルマックス』をレッスンしようか。
まずは音感を磨いて…ついでに感度にも磨きをかけてあげるぞい!
やけにハイテンションですね。音楽グランプリでグランプリを取るという疑問を禁じ得ない日本語も全く気になりません。
で、ゲームを始めたんですが、
既読スキップなんてありません。
オートプレイ?ながらゲームは許されません。
いつまでもあると思うなセーブとロード(決まった箇所でしかできません)。
テキストを早く読むためには左クリック連打しかないです。
はっきり言ってすごいシステムです。
肝心の内容も意味解りません。アイドルの自己紹介で特技は英語っていうから喋ってみたら
「ペラペ~ラペロシックスナイン」
って言われました。
しかも主人公は
「………凄い。」なんて言うもんだから制作者の脳を疑いましたよ、僕は。
巫女がいたんですが、いきなり「ペペロンチーノ」とか言って波動感じてますし、やりたい放題なゲームです。
バカゲーだと考えればかなり良質ですね。けっこう笑っちゃったのが悔しいです。
あとあんまり焦りすぎると大変なことになるのでお気をつけて。
最後になりましたが、案外クソゲーというのは見つからないものですね。超空間とかに手を出せば一発なんでしょうが、その勇気もございません。クソゲーマーの方々には敬意を払うほかありませんね。
一番悔しいのが企画がグダグダになってしまったことです。
是非リベンジを。
僕からは以上です。
ふと企画がやりたいと思い立ち、紙風船に行き、厳選されたワゴンゲーたちを流し読み(この企画ではシナリオなんて概念はありません)して
さて一発目はBLACK PACKAGEの「妖淫の館」です。
見事に聞いたことも見たこともありません。
一体何人のスタッフで作られたのか気になるところです。
しかもこのゲームはジャンク品らしく動作保証外の返品不可ときています。明らかに地雷っぽいので最初に持ってきました。
まずは緊張のインストール。
これは無事に出来たんですが、
インストール画面の文章をご丁寧にボイス付きで朗読してくれる所に衝撃を受けました。
女性のみフルボイスの文字が燦然と光っています。
「デスクトップにショートカットを作ってもよろしいですか?」という問いを問答無用でシャットアウトした僕は非常に男らしかったような気がします。
以下はゲームのストーリーです。
物心ついた時から、僕は暗い地下室で過ごしていた。
でも、世界はもっと明るいのだということを知ったのは
そう昔の話ではなかった。
1年前、僕を地下に閉じ込めていた、お祖父様が死んだ。
祖父が認めた世継の兄さんは、その時に大けがを負った。
この神城家に支配者がいないという状態を作らないため、
僕は兄さんの身代わりに……兄さんとして、家を継いだ。
たとえ一生かかっても使いつくせないような莫大な財産、
そしてその財産に裏づけられた各界に対する影響力──。
それら全てが、僕のものになったのだった。
それから1年。
今の生活が退屈に感じられるようになった僕は、
新しい牝奴隷を手に入れることにした──。
見事に意味不明です。
いきなり主人公の精神状態に疑問を投げかける波乱の幕開けとなりました。
ゲームをとりあえず開始すると、女の子が「ご主人様~」と喘ぎながら言葉を発しておりました。
更に波乱の幕開けです。
僕の脳内CPUが悲鳴をあげております。
全裸の立ち絵がある馬鹿メイドが3人もいるしもうどうしようもありません。
結果から言うと、このゲームはクソゲーというほどもなく時代を考えるとむしろ佳作と呼べるゲームなのではないかなと思いました。テキストが意外と面白いです。
ただどうしても短い。
1人あたり3時間。フルコンプに10時間ではちょっと厳しいものがありますよね。
ジャンク扱いだったためにワゴン行きだったようです。
購入価格は100円です。
続いてはJANISから「魔法のパレット」というゲームです。
JANISといえばとらいあんぐるハートシリーズがあまりにも有名ですが、この作品は見たことがありません。
こういう不発弾処理班みたいな心境を味わえるのもこの企画ならではですね。
以下はストーリーになります。
オレの名前はジャン。
絵描きを目指して天涯孤独の旅を続けている。
なぜ故旅を続けているかって?
話せば長くなるのだが・・・
画家であった俺の父親が描いた一枚の絵があった
そのタイトルは『光を抱く魔女』
父と共に火災で焼けてしまったその絵に描かれていたのは、
胸に『月のしずく』と呼ばれる宝石を抱いていいる魔女の姿。
その絵に魅せられたオレは、魔女と月のしずくを探して旅に出たわけだ。
一般的には、魔女など存在しないと言われているが、
今は心の内にしかないその絵を見ていると、必ず魔女は存在する・・・
そんな確信のような思いがこみあげてくるのだ。
そしてオレは、ついに魔女の街と呼ばれている
「エベンブルグ」の街にたどり着いた。
この街で、俺は魔女に会い、月のしずくを見つけ、
あの絵の光景を再現できるのだろうか?
ファンタジックな設定が炸裂していますが、それなりに話としてはまとまっていました。
ゲームはマップ画面で街にある場所を選び、そこにいる女の子とのイベントで選択肢を選ぶというものになります。
既読スキップなしで27日間過ごすというのもなかなか厳しいものがありました。
さらっと終わらせたかったのに…
総評としては別になんてことはない普通の作品でした。全ての要素が標準という作りで褒めも貶しもできません。
ただこれだけは言わせてください。
「月のしずくが見つかるエンドがないじゃないか!」
敵役のジョーカーも一応は正体がわかるんですが、詳細はよくわからずじまい。
明らかに製作期間が短かったのが敗因と言えるのではないでしょうか。
トリを飾るのはSUCCUBUSの「淫声2」です。
クソゲー界では結構有名なのでご存じの方もいるのではないでしょうか?
淫声と書いて「うたごえ」と読む超漢字ですね。
ではストーリーを。
主人公は天才ギタリスト兼プロデューサー。今回主人公に舞い込んできた仕事は、
理沙社長の事務所に所属する4人組ユニット『ブルマックス』を特訓すること。
何でも、3ヶ月後に迫る「サッキュバス音楽グランプリ」でグランプリを
勝ち取らせなければいけない。
売れないユニットをそこまで持っていくなんて、偉いこっちゃ!!
でも、憧れの理沙社長には、俺がデビューする時にお世話になっているし、
恩返しをするためにもここは頑張らなきゃな。
さて、どのような荒治療で『ブルマックス』をレッスンしようか。
まずは音感を磨いて…ついでに感度にも磨きをかけてあげるぞい!
やけにハイテンションですね。音楽グランプリでグランプリを取るという疑問を禁じ得ない日本語も全く気になりません。
で、ゲームを始めたんですが、
既読スキップなんてありません。
オートプレイ?ながらゲームは許されません。
いつまでもあると思うなセーブとロード(決まった箇所でしかできません)。
テキストを早く読むためには左クリック連打しかないです。
はっきり言ってすごいシステムです。
肝心の内容も意味解りません。アイドルの自己紹介で特技は英語っていうから喋ってみたら
「ペラペ~ラペロシックスナイン」
って言われました。
しかも主人公は
「………凄い。」なんて言うもんだから制作者の脳を疑いましたよ、僕は。
巫女がいたんですが、いきなり「ペペロンチーノ」とか言って波動感じてますし、やりたい放題なゲームです。
バカゲーだと考えればかなり良質ですね。けっこう笑っちゃったのが悔しいです。
あとあんまり焦りすぎると大変なことになるのでお気をつけて。
最後になりましたが、案外クソゲーというのは見つからないものですね。超空間とかに手を出せば一発なんでしょうが、その勇気もございません。クソゲーマーの方々には敬意を払うほかありませんね。
一番悔しいのが企画がグダグダになってしまったことです。
是非リベンジを。
僕からは以上です。
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